コネクティッドカー+テレマティクス自動車保険が当たり前になる時代は近い!

2018227日、株式会社富士経済(以下、富士経済)により、コネクティッドカーの世界市場を調査結果をまとめた「コネクティッドカー関連市場の現状とテレマティクス戦略2018」を発表した。

 

この調査によれば、2016年と比較して、2035年の市場では、コネクティッドカー(乗用車)が11,010万台(5.3倍)、テレマティクス自動車保険(加入者累計ベース)の加入者数が23,200万件(10.9倍)にも上るのだという。

まだまだ、言葉として浸透していない分野だと思うが、どのようにして、この予測をしたのか、読み解いてみよう。

 

この調査では、エリア別市場動向、コネクティッドカーと自動運転車の関連性、法規制状況、通信技術動向やサイバーセキュリティに対する取り組み、AI(人工知能)と自動車の関連性などに加え、参入企業の事例分析を行ったほか、コネクティッドカー関連製品やソリューション、今後有望視されているテレマティクスアプリケーションなど35品目の市場の現状を明らかにし、将来を予測したという。

 

富士経済は、35品目の市場からテレマティクス自動車保険、HUD(ヘッドアップディスプレイ)、ミラーレスシステム(電子ミラー)を注目市場として見ている。今回は、インシュアテックに関わるテレマティクス自動車保険に着目したい。

 

テレマティクス自動車保険とは、ドライバーの運転技術(速度・加減速・ブレーキ・ハンドル操作など)に関して、コネクティッドカーにてデータ収集したのち、インターネットを介して保険事業者がデータ解析し、ドライバーの保険料に反映させるものである。

 

テレマティクス自動車保険は、日本でも出始めてきた。2018年はインシュアテック元年になる流れがあり、例えば、あいおいニッセイ同和損害保険株式会社では、トヨタと連携して運転挙動反映型テレマティクス自動車を誕生させようとしている。予定では2018年夏としており、クラウンをフラグシップにし、コネクティッドカー+テレマティクス自動車保険のラインアップしてくるだろう。クラウンの誕生に対し、自動車関連会社と保険会社がタイアップする。

 

また、テレマティクス自動車保険は従来の保険よりも安価になると富士経済は見ている。やはり、インターネットが普及しており、かつ、スマートフォンの普及率が高くなったところから、手軽に24時間365日いつでも加入できることから価格を下げられるのではないだろうか。

また、テレマティクス自動車保険の最大のメリットは、トラブル時にコネクティッドカーから保険会社に連絡が取れるようになり、サポートが受けやすくなることだ。

 

コネクティッドカーとテレマティクス自動車保険はセットで販売されることが当たり前になる時代ももうすぐだろう。