AIが情報収集の方法を変える

あなたは情報を収集するとき、どのようなアプローチを行っているだろうか?それは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンサイトから検索したり、メルマガから情報を得たり、はたまた昔から存在する、人とのネットワークから得られるものだったり、さまざまだろう。

通常、探したいものは検索エンジンサイトのフォームに、検索キーワードを1つ入力すればよい。しかし、InsruTech(保険×IT技術)、FinTech(金融×IT技術)といった2つのキーワード、しかもいずれも膨大な情報量から自分が望んだ情報を得るためには、なかなか情報が出てこないため、検索が難しい。

私はInsruTechの情報を収集する際、「PR TIMES」をよく利用する。「PR TIMES」は、企業のニュースリリースやプレスリリースの情報をいち早くキャッチし、収集して配信を行っているサイトである。
株式会社PR TIMESは、プレスリリース配信サービス「PR TIMES」にて、人工知能(以下、AI)を活用した新しい情報収集の機能「リリースAI受信」β版のリリースを2018年3月12日に発表した。

■AIによる情報収集
「リリースAI受信」β版は、人工知能で話題になっているIBM Watson(ワトソン)と「PR TIMES」に集積されている、ユーザーの閲覧データ(コンテンツ別の閲覧時間、閲覧箇所、企業、業種、カテゴリ、リリース種類、キーワード、「気になる」アクション、など)の活用により、ユーザー1人ひとりの潜在ニーズを引き出してプレスリリースを表示する情報収集ツールである。

ネットワーク環境が整備され、IT機器が発達し、情報社会となった今、情報を得ることが簡単になった。しかし一方で、自分が望む情報を探すことも難しくなってきており、検索の仕方はノウハウの1つといっても過言ではないだろう。このような便利なサービスを使わない手はない!

■設定方法
設定は、「受信するトピックの幅」「表示順」「関心テーマ」の3項目がある。

・受信するトピックの幅
1(必要最低限)、2、3(幅広く)から選択

・表示順
「オススメ順」、「新着順」から選択

・関心テーマ
16のジャンルから、得たい情報のジャンルを選択

3項目の設定を行うだけで、自分が興味を持つ情報をピックアップしてくれる。設定したばかりでは、思ったとおりのレスポンスはないかもしれないが、ぜひ、長い目を見て活用してみてほしい。

■さいごに
「PR TIMES」のプレスリリース記事は、多いときは月間9,000本あるという。限られた時間の中で、自分が望む情報を得るためにも、「リリースAI受信」β版を活用するとよいだろう。まだ、リリースされたばかり。「PR TIMES」から、おもしろいレスポンスがあることを私は楽しみにしている。

この記事を書いた人

三村 恵ライター

電機メーカー・商社・SIer会社で10年間、システムエンジニアとして従事し、金融機関にシステム提案を行った。退社後、フリーランスに転身。システムエンジニアとして得た知識で、IT技術をわかりやすく説明したライティングを得意とする。