2018年6月28日、東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)は株式会社Liquid(以下、Liquid)が実施する第三者割当増資を引き受け、資本業務提携契約を締結したことを発表した。
1.背景・目的
東京海上グループはデータ解析や AI など先進テクノロジーを活用した新しい保険ビジネスモデル「InsurTech(インシュアテック)」へ積極的に取り組んでおり、中長期ビジョン「To Be a Good Company 2020」においても、テクノロジーを活用した革新的商品・サービスの開発および販売、業務の生産性の向上を重点課題の一つに掲げている。
Liquidは、ヒトがインターネットにつながる時代(IoP:Internet of Persons)の創出を軸に、世界で初めて生体認証のみでの本人認証・決済サービスの商用化に成功するなど、次世代の社会インフラを支える技術を生み出してきた。
Liquidは、生体情報にフォーカスした画像解析技術と機械学習を利用したビックデータ解析技術により高速処理を可能にした認証アルゴリズムを独自に開発してきた。現在、生体認証による銀行取引、決済サービス「PASS」、キーレスの指紋認証入退出管理システム「LIQUID Key」、店舗が独自で分散型台帳によるトークンを発行可能にする「LIQUID Reader」などのサービスを提供している。
東京海上日動はLiquidの革新的な生体認証技術を活用し、様々な商品・サービスを開発することで、お客様の一層の利便性向上を目指していく。
2.資本業務提携の内容
東京海上日動は、Liquidのパートナーとして初めての保険会社であり、Liquid の生体認証技術を活用した保険契約手続きの簡素化・高度化、新たな保険商品・サービスの開発・普及などの検討を進めていく。