2018年にニューヨークで設立されたRoots Automation。
ITC Vegas 2023で注目スタートアップとして紹介された。
保険金支払いAIアシスタントRoxanneと、アンダーライティングAIアシスタントStuartという”Digital Coworkers”の2人を、保険業界特化型社内チャットボットを提供する企業だ。2023年5月には、Digital Coworkersに組み込める”InsurGPT”をリリースした。そして同年10月、またしても革新的な”Roots Autonomous Workforce Platform”を発表し、注目を浴びている。
Roots Automationとは
きっかけはニューヨーク市役所近くのスターバックス。元AIG幹部のChaz PereraとJohn Cottongimは、保険業界の複雑かつ文書ベースの作業の自動化について頻繁に議論していた。コーヒーを飲みながら、この問題を解決する最適な方法を見出し、Roots Automationを設立することにした。
Roots AutomationはDigital Coworkersによって、人々が繰り返してきた非効率的で単調な作業から解放され、より創造的で革新的になることを目指している。彼らは人間の労働者のように読み、考え、推測する能力を持ち、作業を管理し、人間の労働力と協力するための知識、スキル、能力を備えている。
Roots Automationは現在、保険、ヘルスケア、金融業界をターゲットにしており、その製品とサービスはこれらの分野で広く利用されている。
共同創業者兼CEOのChaz Pereraは以下のように述べる。
「Digital Coworkersは、負荷のかかった保険会社の効率を大幅に向上させ、能力を増加させます。これは非常に重要です。なぜなら、才能のある人材を雇用し、保持することがますます困難になっており、企業は解決策として自動化/AIに目を向けています。しかしこれらの努力は通常十分ではなく、コストがかかり、意図した価値が見出しにくいものです。私たちは、保険会社がこの負担を克服し、Digital Coworkersを使って初日から投資収益率(ROI)と経験(EX)を向上させる方法を見つけ出しました。」