大同生命の支払査定業務でのAI活用を支援

201872日、TISインテックグループのTIS株式会社(以下、TIS)は、T&D保険グループの大同生命保険株式会社(以下、大同生命)の給付金支払査定業務における、過去の入院との因果関係を判断する業務にAI(人工知能)を活用する実証実験(PoCProof of Concept)の支援を行ったことを発表した。インシュアテック(InsurTech)の鍵を握るAIを、AIサジェスト機能(検索を予測する機能)として活用する。

 

大同生命では、実証実験の成果を評価し、給付金支払査定業務へのAIの導入を決定した。今後、TISでは、本実証実験の成果を活用した「AIサジェストサービス」としてサービス開発を進め、201810月より他の保険会社へも提供していく予定である。

 

また、過去の入院との因果関係の判断に加え、不正検知や請求勧奨といったAI活用のテーマや業務領域も、保険会社と協力しながら拡充していく予定である。

 

大同生命の実証実験の背景

近年、高齢化が急速に進展する中、保険業界では、入院・手術を保障する医療保険のニーズが高まっている。このため、保険会社への入院・手術給付金の請求も増加し、保険会社では、お客さまへ迅速に支払いを行うために、請求内容の確認業務の効率化が求められ、AI活用による課題解決が期待されている。

 

TISでは、20174月にAI・ロボット分野における専門組織「AIサービス事業部」を立ち上げ、AIに関する技術・知識と、システム構築・運用の実績で培った企業の業務プロセス・システムの理解を組み合せ、課題解決に向けた各種ソリューション・サービスを提供している。

 

本実証実験は、これまで査定者が人的に行っていた傷病と過去の入院との関連性を確認する業務において、TISが過去の支払履歴データをもとにAIモデルを構築し、AIサジェストすることで、給付金支払査定業務の効率化可否を検証した。

 

実証実験概要と成果

今回の大同生命との実証実験では、TISAIの技術・知識とこれまで培ってきた保険業務知識を組み合せ、給付金支払査定業務の効率化が可能であることを確認した。

 

【実証実験概要】

期間は201710月~20182月 (約5ヶ月間)。給付金支払査定業務における、過去の入院との因果関係の確認業務を対象業務とした。

大同生命より支払履歴データ(個人情報除く)の提供を受け、AIモデルを構築した。AIによる判定結果と大同生命の過去の支払査定結果を突合し、正解率等を検証した。

 

支払査定を支援するAIは、大同生命から教師データとして過去2年分の支払履歴データの提供を受け、TISのデータサイエンティストが構築した。

実証実験では、AIによる判定結果の正解率が約90%となり、目標を上回る結果を得ることができた。

TISでは、今回の実証実験から得たノウハウをもとに、AIによるサジェストを行うサービスを開発していくと同時に、大同生命の業務における本格利用に向けて引続き協働していく。