2018年１月から、東京海上日動火災保険株式会社・三井住友海上火災保険株式会社・あいおいニ
ッセイ同和損害保険株式会社・株式会社損害保険ジャパン日本興亜株式会社・AIG損害保険株式
会社で自動ブレーキ割引を適用している。
近年、自動ブレーキ技術の進化により、自動ブレーキ技術を搭載する車種が増えている。正確に
は、自動ブレーキのことを衝突被害軽減ブレーキ（Automatic Emergency Braking：AEB）とよぶ。
自動ブレーキとは、車載搭載カメラの監視のもと、追突の危険性がある場合（前方に車や人がいる
、実線を踏んでいるなど）に警告音を鳴らしたり、自動的に緊急ブレーキを行ったりする。スバルの
アイサイトが有名である。
また、今後、自動ブレーキは急速に普及し、国土交通省は車検の確認項目を大幅に拡大する方針
を決めている。現在は、これらの新機能が車検の確認対象になっていない。
そして、1月より、自動車保険の任意保険にて自動ブレーキ割引が開始された。自動ブレーキ搭載
車を対象にした割引であり、大手保険会社が対応している。
■自動ブレーキ割引とは
自動ブレーキ割引を適用する代表的な保険会社は、東京海上日動火災保険株式会社・三井住友
海上火災保険株式会社・あいおいニッセイ同和損害保険株式会社・株式会社損害保険ジャパン日
本興亜株式会社・AIG損害保険株式会社であり、割引の名称はASV割引と記載されている。
自動ブレーキは自動車の安全装置の１つで、他に車線維持支援制御装置（Lane Keep
Assist：LKA）、定速走行・車間距離制御装置（Adaptive Cruise Control：ACC）などがある。このよう
な安全装置を搭載する自動車のことを、先進安全自動車（Advanced Safety Vehicle：ASV）とよぶ。
2018年１月１日以降に保険契約を開始する場合、自動ブレーキを搭載している自家用乗用車（普
通・小型・軽四輪）である場合、保険料が一律9%割引適用される。自家用乗用車の種類により、自
動ブレーキ割引の対象の条件が変わる。
普通車の場合、自動ブレーキが搭載されており、かつ「型式発売後３年以内」であることが条件だ
が、軽自動車の場合、型式に関わらず自動ブレーキが搭載されていれば、割引される仕組みにな
っている。
自動ブレーキ割引は、各保険会社で大々的に宣伝されておらず、導入していない保険会社も多い
。
これから普及する新保険として期待したい。
