損保ジャパン日本興亜、RPAの本格導入による生産性向上

2018年2月1日、損害保険ジャパン日本興亜株式会社(以下、損保ジャパン日本興亜)は、生産性の向上に向けてRPA※の本格導入を開始した。
2018年1月から約100項目にわたる業務を対象に、UiPath株式会社のソフトウェアを導入することで、年間40万時間以上の時間創出を目指す。

1.導入目的
ロボットやAI技術の高度化・巧妙化により業務の自動化が加速している。これまで人間のみが対応可能とされていた作業を代替する技術としてRPAが注目されている。
損保ジャパン日本興亜は、RPAの導入によりマニュアル化できる定型業務(入力処理・データ収集・照会応答等)を自動化することで、業務効率化・時間創出を図り、お客さまへ新たな価値を提供する業務の領域や成長分野への業務シフトを推進していく。

2.対象業務
初期段階として、本社部門における定例業務を対象に導入する。
対象業務例として、「コールセンターへの入電記録を基にした各種書類作成の自動化」「海外再保険システムへのエントリー業務の自動化」「現場からの照会案件の分析機能の向上」「口座振替依頼書の不備メール配信の自動化」「社宅申請・承認業務の自動化」などがあげられる。

3.導入効果
RPAの導入により、以下の観点で生産性向上を目指す。

(1)働き方改革
RPAの夜間作業(24 時間対応)により、業務時間を有効活用する。また、人員配置を最適化し、成長分野などへ効率よく配置し、業務シフトを組む。

(2)スピード向上
導入から開発までのリードタイムを短縮し、業務変革のスピードを向上させる。

(3)品質向上
人間と比べて継続的かつ安定的に品質を確保した業務の遂行が可能となり、加えて、情報セキュリティの強化により、秘匿性の高い情報への接触回避が可能となる。

4.今後について
さらなる生産性向上を目的として、RPAとAI(人工知能)を連動させることにより導入対象を定型業務から非定型業務へと拡大させていく。推進にあたっては、組織体制を整備し、様々な観点から活用の可能性を探っていく。また、国内および海外のグループ会社への展開も検討していく予定である。

損保ジャパン日本興亜は、RPAとAIをはじめとするデジタル技術の活用により、今後もグループ全体での生産性向上とお客さまサービスの品質向上を進めていく。

※RPA(Robotic Process Automation):メールやエクセル、基幹システムなどを利用した事務作業を、人間がPC端末を操作するとおりに操作するソフトウェアのこと。