自転車トラブルの現状。InsurTechで解消する?

私は、よくfacebookTwitterといった、いわゆるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)を眺めるのだが、「大事にしていた自転車が盗まれてしまった!情報を拡散してほしい!」という書き込みを目にすることが多い。つい先日も新宿で自転車盗難に遭われた方がいた。

私もロードバイクを使用しているため、人ごとではないと考えさせられる。ちょうど、自転車盗難についてピックアップしている記事があったので、紹介したい。

 

201882日に発表された記事だが、スポーツバイク専門メディア「Cyclesports.jp」を運営する株式会社八重洲出版と、自転車の盗難・車両保険を取扱うau損害保険株式会社が、自転車の盗難被害に遭われたことがある321名に、被害に関する調査を実施したというもの。

 

近年は、自転車ブームであり、サイクルモードといった展示会(自動車でいうモーターショー)やサイクルロードレース大会などが各地で開催されており、火がついている。しかし、悲しいことにそのような大会などが狙われ、盗難被害が多発しているのも事実である。

 

この調査では、自転車本体やパーツの盗難被害に遭われたことがある人321名にインターネットで調査している。期間は2018628日~78日。

どんな人が被害にあっているのか?・被害にあいやすい場所と時間帯・何を盗難されているのか?・探し方と発見率と具体的に質問をしている。

 

ここで着目したいのが、被害経験者のうち半数以上は、スポーツバイク歴5年以上であり、盗難に遭う確率はスポーツバイク歴には関係ないということ。つまり、盗難に対する意識と対策が必要ということになる。また、被害金額もまちまちで、高級なパーツで組まれた自転車だから盗まれるということではなく、単に流行りのロードバイクだから盗まれるということが読み取れる。

 

とはいえ、ロードバイクはシティサイクルより高級なものになるため、車両・盗難保険に入っておきたいところだ。余談にはなるが、自身が被害に遭った時だけでなく、加害してしまった時の万一の備え、自転車保険にも加入しておきたい。例えば、京都市では201841日から自転車保険の加入義務が条例で定められている。

 

現在、InsurTechで話題に上がるのがテレマティクス自動車保険だ。いずれ、同じような内容で自転車でも適用することができるのではないだろうか?

事故が発生した時の保険会社のサポート・運転技術(スピード・経路・ブレーキなど)・盗難時の追跡などITでカバーできる可能性があるだろう。InsurTechで自転車トラブルが減ることに期待したい。