オンデマンド型保険 「WarranteeNow」

大切なものを旅先で壊してしまった。盗まれてしまった。
そんな経験をしたことはあるだろうか?

私は25歳の頃に、1人でベトナムに行き、ホーチミンの中心街にてデジタルカメラを盗まれてしまっ
た経験がある。それも、小さな子ども2人組の犯行だった。一瞬の出来事だった。

当時は、インターネットがあまり発達していなかったため、保険加入は窓口が当たり前だった。イン
ターネットで保険加入ができたが、加入条件が長々と書かれており、加入申請が面倒だった記憶が
ある。
シンガポールにあるカスタマーセンターに電話し、オペレーターから被害を受けた際の被害申請方
法をうかがい、その後、ベトナムの警察署にて事情を話し、被害届を提出した。控えをコピーしに行
き、日本に戻ったのち、保険会社に被害届を郵送した。

これだけ見ても、被害申請を提出するまで大変である。そもそも、言葉がわからない国で被害届を
提出することも一苦労だ。(知人に日本語のわかるベトナム人がいて助かった)
何か簡単に保険をかけられるサービスはないか、調べていたところ、「WarranteeNow(ワランティー
ナウ)」という、スマートフォンのアプリケーション(以下、アプリ)から保険を契約できるものを見つけ
たので紹介する。

■保険対象

カメラなど高価なものは従来と変わらず、保険がかけられるが、WarranteeNowはカメラのほか
、WarranteeNowのデータベースに登録されている65万機種に対応している製品に保険がかけるこ
とが可能である。

激しい動きに耐えなければならない機器、例えば、アクションカメラや日常使用している家電製品に
もかけることが可能であることに驚きを隠せない。

65万機種という数の多さだ。これだけ多くの製品が対象であれば、ほとんどカバーしてくれるのでは
ないだろうか?
ただし、注意しなければいけないことは、保険の対象製品が故障・破損した場合、新品の製品に変
わるのではなく、修理サービスを提供する保険だということだ。
また、修理できない場合は、代品が提供されることになる。代品は中古品の同等品が基本だが、中
古品がない場合は新品の同等品が提供されることもあるようだ。

■いつでも、どこでも、加入が可能なWarranteeNow

インターネットに接続しているスマートフォンを持っていれば、いつでも、どこでもWarranteeNowに加
入が可能である。
スマートフォンを1人1台持つ時代だからこそ、保険をオンデマンド化できたのである。
また、保険期間も24時間単位で必要な期間だけ保険をかけることが可能である。それも1日わずか
30円台からと消費者にとって気軽に保険をかけられる金額である。

保険の対象は国内での故障・破損・水濡れなどを補償する。通常、スマートフォンなど精密機器は
落下・水濡れは自損として保証対象外になってしまうため、かなり手厚い保証をしてくれそうだ。今
後、国外でのトラブルを対処したり、紛失・盗難の対応も行っていく予定であるため、期待ができる。

加入手続きは、いたって簡単だ。スマートフォンにアプリをインストールし、以下のステップを踏む。

①対象製品を選択する
②プランを選択する

③保険をかけたい、壊れていない製品の動画を5秒間撮影する
④確認をし、スワイプして加入手続きを完了させる

なんと、4ステップで完了してしまう。
契約が簡単、価格が安価となれば、若者も手をつけやすい。
WarranteeNowは、保険が身近になるきっかけを作るだろう。

この記事を書いた人

三村 恵ライター

電機メーカー・商社・SIer会社で10年間、システムエンジニアとして従事し、金融機関にシステム提案を行った。退社後、フリーランスに転身。システムエンジニアとして得た知識で、IT技術をわかりやすく説明したライティングを得意とする。