東京海上、米国Metromile,Inc.社へ出資

2018724日、東京海上ホールディングス株式会社(以下、東京海上)は、子会社である東京海上日動火災保険株式会社(以下、東京海上日動)を通じ、米国インシュアテック自動車保険会社MetroMile,Inc.(以下、メトロマイル)」に出資し、業務提携することを発表した。

 

1.背景

近年、AIIoTをはじめとするテクノロジーの進展は目覚ましく、その進化するテクノロジーにより、私たちの生活や社会、産業は大きな変化の時を迎えている。損害保険の分野でも、様々な場面でデジタル技術を駆使する仕組みが構築されようとしており、例えば、お客様へのより迅速な保険金の支払いを目指したデジタル技術の活用研究や取組みが開始されている。

 

東京海上グループは、新中期経営計画「To Be a Good Company2020」において、お客様ニーズと環境変化を先取りして、革新的な商品・サービスを提供する。同時に、新たなテクノロジーの活用を通じて、顧客・代理店・保険会社間の新たな接点を創造していくこととしており、テクノロジーをあらゆるお客様接点や社内業務プロセスに活用することで、お客様にとって、より快適でスピーディーなサービスを提供することを目指している。

 

このような中、東京海上は、米国の有力なインシュアテック保険会社であるメトロマイルに出資することを決定した。また、出資と同時に、東京海上とメトロマイルは日本市場において独占提携することとした。これにより東京海上は、メトロマイルの保有する最先端のインシュアテックを研究・活用することが可能になるため、これによる更なるお客様への新しい商品サービスの提供を通じ、安心・安全な社会を創っていくことを目指す。

 

2.本出資の目的

メトロマイルは、一連の業務プロセスの中にテクノロジーを積極的に取り込み、実際に活用しているデータ分析に強みをもつ有力なインシュアテック保険会社である。

具体的には、お客様接点のあらゆる場面(広告・保険加入・事故対応時等)に幅広くデジタルテクノロジー(機械学習や高度なデータ解析能力)を活用し、独自のビジネスモデルで、米国の個人向け自動車保険にイノベーションをもたらしている。

 

東京海上は、メトロマイルの有するデータ分析や人工知能等の技術を用いて、保険金支払の判断の迅速化や事故対応の自動化などへの応用を目指していく。

なお、東京海上とメトロマイルは、日本のみならず、アジアでの業務提携についても合意しており、東京海上は、メトロマイルが有する最先端の独自のテクノロジーを駆使し、より多くのお客様に対して質の高いサービスの提供を目指していく。