多くの人々は、保険に加入した当初は、自分が加入した保険の内容を覚えている。
しかし、時が経つと、保険の内容を忘れてしまう。また、自分が加入した保険の内容も忘れてしまう。
そんな課題を解決するのが、保険管理のInsurTech(インシュアテック)サービスだ。
欧州でその実力を強く示すアプリ、Knipを紹介する。
企業基本情報
企業名:Knip
中心拠点:スイス
設立年:2013年
代表者名:Dennis Just(Founder, CEO)
資金調達総額:$18,307,852(2017年10月現在)
主な資金調達元:QED Investors / Route 66 Ventures / Orange Growth Capital
カテゴリ:Consumer Platforms(ユーザープラットフォーム)
企業ホームページURL:https://www.knip.ch/
沿革
創業者の経歴
Dennis Just(Founder, CEO)は、数々の素晴らしいテクノロジー企業を作り出してきたシリアルアントレプレナーである。
dSLASH.de、compreo.de、TopFachhandel.deを起業。DeinDeal.chで商品開発のリーダーを務めた後、Numbrs AGを起業する。そこで1年2ヶ月COOとして働いたのち、同社を創業した。
同社の沿革
Knipは創始者のDennis Justが元々健康保険についてほとんど知らなかったという実体験を元に創業された。保険をより簡単にわかりやすくするアイデアを形にしたのである。
アプリのプロトタイプがスイスのFintech業界で高く評価を受け、同社はすぐに業界のマーケットリーダーとなった。その後ドイツにも進出し、2015年の秋にはスイスのFintech業界で最大の資金を調達する。現在、同社はスイスFinTechスタートアップ協会のメンバーとなっている。直近では、2016年5月にスイスの大統領ヨハン・シュナイダー・アミマン氏がオフィスを訪れ、世間の注目を集めた。
サービスの内容
提供サービスの概要
ユーザーの入力情報から最適な保険商品を提案し、販売するアプリを提供している。ユーザーはアプリ内で、保険商品の比較、フォルダ分け、専門家との無料チャットによる相談が可能である。ユーザー側の利点は、アプリで簡単に自身にとって最適な保険の組み合わせを作り、管理できることである。
サービスの特色
①ユーザーの入力した登録情報から常に最適な商品をリコメンドする。
②スマホアプリで持ち歩けることにより、保険商品の管理に対する難しいイメージを払拭した。
2016年8月には、400,000ダウンロードを突破し、金融アプリのトップ10に入っている。
KPMGとH2 Venturesによって選ばれる「世界で最も革新的な100社のFintech企業」に入っており、今後の発展が期待されている。