2018年6月29日、One Asiaのビジョンをかかげ、アジアを舞台に、オンライン旅行事業、訪日旅行事業、ITオフショア開発事業と投資事業を手掛ける株式会社エボラブルアジア(以下、エボラブルアジア)は、保険業界のデジタル化を行うフィンテック企業である株式会社フィナンシャル・エージェンシー(以下、フィナンシャル・エージェンシー)へ資本参加したことを発表した。
■フィナンシャル・エージェンシーとは
フィナンシャル・エージェンシーは「AI」「RPA」「IoT」をキーワードに、①「保険流通のビジネス・プロセス・アウトソーシング(保険流通B・P・O)」、②「業務系ソリューション事業」、③「保険IoT事業」を通じた保険業界のデジタル化を行うフィンテック企業=インシュアテック企業であり、企業ミッションである「安心できる社会保障の提供」を、国内のみならずインド・タイといったアジア圏を中心にグローバル展開している。
①「AI」を活用した「保険流通のビジネス・プロセス・アウトソーシング(保険流通B・P・O)」においては、(1)スマートフォンアプリやWEB サービス等の会員属性に応じたオンラインギフト保険提供によるデジタルマーケティング、(2)電話・SMS・Email・LINE等のマルチコミュニケーション&対面・非対面のオムニチャネル対応を実現した最先端コミュニケーションシステムや、ユーザー情報入力にて必要保障内容の算出と最適な保険商品プランの組み合せを自動選択する保険見積AIシステムによるデジタルコンサルティング、(3)保険契約者の証券情報のデジタル保管や保険契約・請求情報等の家族共有ならびに保険金請求勧奨と手続き訪問サポートを行うデジタルフォロー&ヒューマンサポートの、3つのソリューションを提供している。
②「RPA」を活用した「業務系ソリューション事業」においては、保険業界における業務・品質管理の自動化の開発、提供を行っている。
③「IoT」を活用した「保険IoT事業」においては、医療モバイルICTのリーディング企業と共同で政府系プロジェクトを推進している。医療機関で医療情報を共有するプラットホーム「Join」と連携して、医療ソリューションにおける自己健康管理救命救急補助を行うスマートフォンアプリ「MySOS」において、保険サービスの提供を行っている。また「Join」「MySOS」を通じて得られる医療ビッグデータを基にしたパーソナライズド保険商品の開発・提供を行うと共に、医療機関とのブロックチェーン連携による保険金請求・保険金支払いプラットホームの構築を進めている。
■株式取得の目的
この資本参加は、投資事業の一環での取り組みであり、フィナンシャル・エージェンシーの今後の成長によるリターンを期待している。
また、エボラブルアジアの国内外における顧客基盤、各種サービスプラットフォームと、フィナンシャル・エージェンシーが提供する保険ソリューションを組み合わせることにより、両社事業のシナジーを発揮し、エボラブルアジアの顧客への付加価値提供ならび両社の企業価値向上に資する業務提携の実現に向け、検討を進めている。
■業績に与える影響
今期のエボラブルアジアの業績へ与える影響は軽微と見込んでおり、2017年11月14日に公表した業績予想から変更はない。エボラブルアジアの投資事業は、オンライン旅行事業および訪日旅行事業、ITオフショア開発事業に続く収益基盤として期待している。
また、フィナンシャル・エージェンシーとの業務提携に関しては、今後具体的な内容が決定次第、改めて開示する。