InsurTechスタートアップのjustInCase、少額短期保険業を開業へ

2018629日、最新のテクノロジーを活用して、新しい保険サービスを提供する株式会社justInCase(以下、justInCase)は、2018625日に関東財務局から少額短期保険業者として登録を受けた。(関東財務局長(少額短期保険)第87号)

 

今後は、71日を目処に少額短期保険業の開業を行う。開業に伴い、20183月より限定的にテスト提供していた「スマホ保険アプリ」に代わり、新たに機能を拡充した新アプリ「ジャストインケース」をAppStore71日に公開予定である。今後は、テクノロジーを活用した保険プラットフォーマーとして、大企業と連携しつつ、今までにない保険体験を提供する。

 

さらに、既存投資家の500 Startups Japanに加えて、グロービス・キャピタル・パートナーズ、LINE Ventures等から、総額15000万円の資本調達も完了した。これで昨年からの累計調達額は19500万円となった。

 

新アプリ:ジャストインケース

新アプリでは、少額短期保険業の規制に適合した新スマホ保険を提供する。

新スマホ保険の特徴は、どれだけスマホを丁寧に取扱っているかをスコア化した安全スコアを日々、測定する。保険期間3ヶ月を通じて測定した安全スコアにより、更新後3ヶ月の保険料に更新時保険料割引を適用する。安全スコアは友達とも比較することができる。

保険金請求がなかった場合、更新時保険料を平均で30%割引とする。安全スコアが高くリスクが低いユーザーには、30%よりもさらに大きな割引を提供する。

また、盗難紛失にも対応する。スマホの紛失を対象とした補償や保険は日本初である(※1)。

 

なお、新スマホ保険には、「1日モノ保険」が特約として追加可能(※2)となる予定である。「1日モノ保険」は、新スマホ保険加入者限定のサービスで、1日単位で身の回りのモノ(カメラ、ノートPC、タブレットなど)に保険をかけることができる。そのため、必要な分だけリーズナブルに保険を利用でき、安心してカメラやPCなどを持ち歩くことが可能となる。

 

なお、これまで保険業法適用除外によりβ版として提供してきた旧スマホ保険は、20186月末をもって更新を取り扱わず、今後の保険金請求の受付についても、株式会社P2P※3)で受付を行うことになる。

(詳しくは p2p.insurance.cs@gmail.com まで。)

 

正式登録までの道のりと今後

justInCase20173月から少額短期保険業者の登録の準備を開始し、登録まで467日(*4)を要した。これは、「日本初の、完全にアプリベースでの保険事業の許認可」であったことや、「日本初のP2P保険の商品開発に挑戦」したことなどによるものである。

 

今後は、新スマホ保険や1日モノ保険のみならず、様々な商品を市場に投入し、保険を身近にしていくようなサービスを展開していく。

 

※1justInCase調べ

 

※2:準備が出来次第機能追加される予定

 

※3:株式会社P2Pは、これまでjustInCaseが行なっていた旧スマホ保険の保険金請求等の業務を引き継ぐ企業

 

※4:初回の監督当局とのミーティングから登録日までの日数