デジタル保険ウォレットのOEM….!?【CoverGo】

保険の市場における登場人物を考えると、一般消費者、保険会社、保険代理人、ブローカーが大きいものとして挙げられるだろう。

CoverGoが提供するのは一般向けのポリシー管理アプリ、そして法人向けの顧客管理プラットフォームである。

特に面白いのが、同社のアプリをまるでOEMするかのように法人に提供するサービスがあることだ。

無料で提供される保険管理アプリと顧客管理プラットフォームを駆使した同社のブランディングには目を見張るものがある。

企業基本情報

企業名:CoverGo

中心拠点:中国

設立年:2016年

代表者名:Tomas Holub(Founder, CEO)

資金調達総額:非公開(2017年11月現在)

カテゴリ:Consumer Platform、User Aquisition

企業ホームページURL:https://www.covergo.com/en

沿革

創業者の経歴

Tomas Holubは3大陸15ヶ国において保険や金融領域での職務経験を持つ起業家である。8つの言語を使いこなし、4ヵ国で4つの修士号を取得している。PwCロンドンにて保険と金融のプロジェクトに3年以上携わった経験がある。シンガポールでInsurTech企業のスタートアップに関わったのち、同社を創業している。

同社の沿革

同社は多数の主要なメディアでIT企業としての受賞歴をもつ。その数はHong Kong Economic TimesやOriental Daily、Apple Dailyなど合わせて8つに上る。また、同社は多数のテクノロジーを推進する協会のメンバーとなっている。これまで、一般消費者向けのサービスを中心に行っていたが、今後は法人向けのサービスへと移行する予定だ(2017年10月現在)。

サービスの内容

提供サービスの概要

一般消費者向けサービスと、法人向け(保険会社や保険代理店やブローカーすべて含む)のサービスの二つをもつ。

一般消費者向けサービスでは、各保険のポリシーを一括管理できるデジタル保険ウォレットのモバイルアプリと、ホームページ上で専門家に相談できるサービスを無償で提供している。

また、法人向けのサービスとしては、顧客情報管理のプラットフォームと一般向けアプリの登録者と直接アプリ上でコミュニケーションをとることができるサービスを提供している。

サービスの特色

一般消費者ユーザーは同社のホームページ上で常駐している保険の専門家に無料で相談をすることができる。

この際、自身の持っている保険商品のポリシーの管理を専属で依頼することができる。

 

法人ユーザーは、サービスを利用するにあたり「月額料金」のコースと「一括料金」のコースの2つから選択できる。

月額料金の場合、一月500人の顧客で1999香港ドル。さらに管理する顧客数を増やす場合は500人につき追加で999香港ドルかかる。この場合、提供されるサービスは顧客情報管理のプラットフォームと、一般向けアプリ上での顧客とのコミュニケーションだ。

 

一括料金の場合、4999香港ドルかかる。月額料金同様の顧客情報管理のプラットフォームを使用することができる。

月額料金と大きく異なるのは、White labelのサービスとしてアプリを転用できることだ。

White labelとは、企業(生産者)が他の企業(マーケター)のブランドとして製品やサービスを作り変えたものを指す。

すなわち、CoverGoの作成した一般向けのアプリをカスタマイズして、自社のブランドとして顧客に提供することが可能なのである。

加えて、法人ユーザーは安全なサーバーのセットアップまでサポートを受けることができる。

他社類似サービス

Contactability

保険代理店の顧客獲得から契約完了までのプロセスを支援する、クラウドプラットフォームを提供している。

さまざまな保険オンラインサービスからの見積もりを含む顧客情報を統合し、各保険代理店に最適な顧客をリストアップして提供する。

また、複雑なアルゴリズムと機械学習を使用して日常業務を自動化するサービスも提供している。

Knip

ユーザーの入力情報から最適な保険商品を提案し、販売するアプリを提供している。ユーザーはアプリ内で、保険商品の比較、フォルダ分け、専門家との無料チャットによる相談が可能である。ユーザー側の利点は、アプリで簡単に自身にとって最適な保険の組み合わせを作り、管理できることである。