元マニュライフCIO兼COOのJohn Brisco氏インタビュー

日本のInsurTech業界をもっともっと盛り上げていきたい…

では世界のInsurTechを牽引している国といえば、欧米はもちろん、アジアならシンガポール、そして中国!!!

 

そして、この度来日されている中国のInsurTech企業のCEOとの会談の機会をいただくことができました!

本日は保険商品比較システムを提供する香港の「Seasonalife Ltd.」のJohn Brisco氏とのインタビューについてお届けいたします!

Brisco氏は、元マニュライフ・アジアのCOO兼CIOという保険業界の若手スターです!

Seasonalifeの経営陣 中央が今回お会いさせていただいたJohn Brisco氏

 

企業基本情報

企業名:Seasonalife

中心拠点:中国(香港)

設立年:2016年

代表者名:John Brisco (CEO)

Fred Ngan (Co-Founder)

Michael Chan (Co-Founder)

カテゴリ:Comparison Marketplace (保険商品比較)

企業ホームページURL:https://www.seasonalife.com/

 

Seasonalife Ltd. の沿革

2016年にアクチュアリー(保険数理人)のチームから出資を受けて創業。

「保険アドバイザーから保険加入者まで幅広い層に向けたプライベートアクチュアリーになること」をミッションに掲げている。

同社は現在、25人のアクチュアリーと20人のエンジニアを抱える企業に成長し、保険商品比較システムを開発し運用中。

 

保険商品比較サービス

上の写真が実際にSeasonalife社が提供している保険商品比較システムの画像である。

 

保険料や保険種別、保険会社などの簡単な情報を入力すると条件に一致する保険商品を表示してくれる。

現在は香港で事業を行なっている20社の商品に対応している。

 

また、検索結果について選択した商品の比較表を簡単に作成することができる。

下の写真がその実際の例。

基本情報を除く部分に関してはそれぞれの商品で異なる特徴を持った部分だけを比較することで理解しやすいものになっている。

 

インタビューのQ&A

ここからは実際のJohn Brisco氏とのインタビューについてお送りしていきます。

 

ーーー香港で会社を立ち上げた理由を教えてください。ーーー

アメリカやカナダで事業を始めようとも考えたことがあったけれども、保険業の環境があまり良くないと感じたんだ。

ただ、何も香港だけで事業を進めるつもりはないよ。今後は世界中にSeasonalifeの事業を拡大していきたいね。

 

ーーー生保と損保のどちらを扱っていますか?ーーー

現在は生命保険に限定しているよ。

というのも、香港では生命保険市場は損害保険のそれの何十倍も規模が大きいんだ。

確実に利益が見込まれる生命保険で事業をしているけれど、十分な収益が見込まれる場合は今後、損害保険でも事業を行うかもしれないね。

 

ーーーひとまず生命保険業界に絞って今後の事業構想について教えていただけますか?ーーー

現在、保険会社と話し合っている最中の事業があるよ。

保険の契約をSeasonalifeのシステムから行えるようにするもので、保険商品比較が行える弊社のサービスとは非常に相性がいいんだ。

 

ーーーtoCのサービスなどは考えていますか?ーーー

現状、2つの仮説を持っている。

1つは保険代理店と保険会社に絞ってサービスを展開していくというもので、彼らの営業プロセスを最適化することを目指す。

もう一方は顧客の契約を管理して、保険業界の透明性を向上するというもの。

こちらは簡単に加入できる保険商品を提案していくというもので、ニーズがあればいつでも動き出そうと思っている。

前者がwefoxで、後者がOne Insuranceのような考え方かな。

 

ーーーGobearのように保険商品の評価をすることについてはどう思う?ーーー

最初は保険商品を評価して、レーティングすることも検討していたけどやめたんだ。

結局、Gobearのようなサイトは保険会社からの広告費などで成り立っていて中立ではない。

広告費が高くかけられている商品ほど、商品の評価が高くなっているはずだよね。

 

ーーーありがとうございました!ーーー

こちらこそ、InsurTechを盛り上げていく仲間として頑張ろうね!

 

最後に

Brisco氏はとても気さくで親切に保険商品比較サービスについて教えてくださいました。

日本のInsurTech業界も負けていられません!

Brisco氏と当サイト運営メンバーでの写真