年間7,000時間分の事務業務の自動化を支援するRPAソリューション

2018年3月30日、ヒューマンホールディングス株式会社の事業子会社で人材サービス事業を運営するヒューマンリソシア株式会社(以下、ヒューマンリソシア)は、朝日火災海上保険株式会社(以下、朝日火災)より、RPAソリューション※の導入および活用支援サービスを受注したことを発表した。今後、年間7,000時間分の業務を自動化し、朝日火災の生産性向上を支援する。

今回、ヒューマンリソシアのRPAの導入から活用・定着に向けた支援体制が評価され、朝日火災よりRPAプロジェクトパートナーに選定された。本プロジェクトにて、ヒューマンリソシアは、NTTデータ社のRPAソリューション「WinActor」の導入からプロジェクトメンバーへのRPA教育の提供、シナリオ作成サポートなど、RPA導入効果の最大化と定着支援を担う。

■RPAソリューション導入の背景
働き方改革の推進や人手不足による人材採用難を背景に、定型事務業務を自動化するRPAソリューションの導入が進んでいる。特に保険業界では、顧客数が多く、長期間及び大量に発生する事務オペレーションを、迅速かつ正確に処理することが求められる。朝日火災では、顧客に選ばれるNo.1商品戦略を進め、自動車保険、火災保険の契約件数が大きく伸びている状況である。増大し続ける事務オペレーションを自動化し、効率化することを目的に、RPAソリューションの導入を決定した。

■RPAソリューション活用の概要
朝日火災では、2018年1月より約20名のRPA化プロジェクトを編成し、自動化できる定型業務の洗い出しを開始した。同時に、トライアルとして契約者向け入金関連業務や専用システム・Excelへの入力、データ集計など、8業務の自動化に取り組んだ。これにより既に年間1,700時間以上の削減効果を見込んでおり、また業務時間が1/7に短縮できることなどから、この度の本格導入に至った。2018年上期には、入金や精算、経理、営業実績に関わる書類作成など29業務にRPA適用を予定しており、期待される削減効果は年間7,000時間に上ると言われている。

今後さらに対象業務を拡大し自動化を進め、契約増への対応と同時に付加価値の高い業務への人材配置を実現することで、顧客サービスの向上および新サービス開発の強化を図る方針である。

※RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)とは、ソフトウェア型ロボットによる業務自動化の取り組みのこと。「仮想知的労働者(Digital Labor)」とも言われ、主にバックオフィスにおけるホワイトカラー業務の代行を担う。