金融業界に大きなインパクトを与えたFinTech。しかし、世界はすでに次の領域であるInsurTechに乗り出しています!
本記事では、InsurTechについてFinTechの今もなお続くインパクトに触れながら実態をつかんでいきたいと思います!
“InsurTech”の意味
まずは言葉の説明を致します。
InsurTech(インシュアテック)とはその名の通り、Insurance(保険)とTechnology(テクノロジー)を掛け合わせたものを指します。他にも別名で、InsTech(インステック)という呼ばれ方もしています。
金融の中の保険領域という点ではFinTechの一部であり、「FinTechの保険業版」というのが最もイメージしやすい説明かもしれません。
FinTechでキーワードとなったAI、Blockchain、cloudなどはInsurTechでも同様にキーワードとなっています。
FinTechはどんな変革だったのか
さて、FinTechは現在も続く大きな金融の変革の名前でもあります。なんとなく知っている方は多いかもしれませんが、具体的にどのような変革であったのかについてイメージできているでしょうか?
FinTechのもたらした変革は大きく分けて二つに分類することが可能です。それは「既存のビジネスを改善するもの」と、「新規のビジネスを創造するもの」です。
既存のビジネスを改善した例としては、インターネットバンキングが挙げられます。これにより、ユーザーはATMまで行って振り込むという手間を削減でき、銀行側は新たな手数料収入を得ることができました。
他にも、セキュリティ性能の高いクラウドサービスや、事務作業の一部を代行してくれるRPAなどがあります。これらは総合系、IT系のコンサルティング業務として参入しやすい領域でもあります。改善されるものが明確で、費用対効果が目に見えやすいからです。
新規のビジネスを創造した例としては、仮想通貨が挙げられます。既存の通貨とは異なる、セキュリティ・透明性・様々な業界での汎用性の高さで新たな市場を生み出しました。
他には、AIによるスコアリング融資サービスがあります。ディープラーニングや、これまでのビッグデータの分析により、融資対象者をスコアリングし、融資可能額を算出するというものです。融資対象者の評価をAIが自動で行うことで実務の負担を減らし、幅広い少額融資を可能にしました。
InsurTechの引き起こす変革とは
FinTechで培われた経験や知見を保険という領域に活かしていくことで、さらなる変革が起ころうとしています。それこそがInsurTechです。
それでは、InsurTechにおける変革をFinTechと同様に2つに分けるとどうなるでしょうか?
既存のビジネスを改善するという点では、オンラインで取引を完結させたり、保険金請求における査定の時間を大幅に短縮したりする方法がすでに開発されています。
新規のビジネスを創造するという点では、EC損害保険や、AIによる分析で保険料を設定する医療保険、生命保険などの保険商品が作られました。さらには保険商品だけでなく、保険会社間での取引に用いる仮想通貨の発行という発想まで具体化されつつあります。
具体的なサービス例は本サイトのTrendカテゴリにてたくさん掲載しておりますので、ぜひご覧ください!
最後に
InsurTechJapanでは世界に存在するInsurTechにまつわる情報を随時更新していきます。
InsurTechが日本で発展していく一助となれるよう尽力致しますので、ぜひご活用ください!