あいおいニッセイ同和損保、日系損保として欧州大陸初のテレマティクス自動車保険販売

201886日、MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険株式会社(以下、あいおいニッセイ同和損保)の欧州現地法人である欧州あいおいニッセイ同和社は、20187月、ドイツにおいてテレマティクス自動車保険の販売を開始したことを発表した。欧州大陸におけるテレマティクス自動車保険の販売は日系損保で初となる。

 

  1. ドイツで新たに販売するテレマティクス自動車保険について

新型小型車(Aygo)のお客さま向けに、ドイツトヨタと連携した販売促進キャンペーンの一環として、テレマティクスサービスを付帯した専用自動車保険を販売した。

本テレマティクス保険の特徴は、お客さまに専用デバイスを取り付けてもらうことで(シガレットライターソケットへ差込)、それによる事故抑制効果を反映した低廉な保険料を提供し、また、お客さまの運転挙動を分析した上で専用アプリにより情報を還元するサービスを備えている。

なお、上記開発にあたっては、20153月にあいおいニッセイ同和損保が買収した英国テレマティクス自動車保険(※1)大手であるBox Innovation Group社のノウハウデータを活用し、独自の保険料算定方式を採用。また車載デバイスからのデータ収集、分析、還元については、Box Innovation Group社が開発し所有しているITプラットフォームで行う。

車載デバイスから得られるビッグデータを解析し、テレマティクス自動車保険を成長させるためにInsurTechが活用されていく。

 

  1. 背景について

昨今、テレマティクス技術の進化に伴い、欧米を中心として自動車の走行データを活用した様々な商品やサービス提供が行われている。こうした潮流の中であいおいニッセイ同和損保は20153月にBox Innovation Group社を子会社化した。英国においてテレマティクス自動車保険に参入した。

 

また、国内においては2004年に国内保険会社としては初めて実走行距離連動型自動車保険「PAYD」を発売し、20184月にはトヨタ自動車の最先端のテレマティクス技術で取得した車両運行情報(※2)を保険料に反映する日本国内初の新商品「タフ・つながるクルマの保険」をトヨタ自動車と共同で開発するなど、テレマティクス自動車保険のパイオニアとして保険商品・サービスを開発してきた。

 

今後、ドイツ以外の欧州大陸各国において、テレマティクス自動車保険の販売を行っていく。あいおいニッセイ同和損保は、国内外でテレマティクス技術を活用したサービスを提供することで、事故のないお客さまにも付加価値を提供し、安全・安心な「クルマ社会」の実現に貢献していく

 

※1 テレマティクスとは、「テレコミュニケーション」と「インフォマティクス」を組み合わせた造語。カーナビやGPS等の車載機と移動体通信システムを利用して、様々な情報やサービスを提供する。

 

※2 契約の車からあいおいニッセイ同和損保指定の車載機を通じて計測され、あいおいニッセイ同和損保に送信された情報に基づく「走行距離」および「運転特性(速度超過・急アクセル・急ブレーキ)」をいう。