freee株式会社・エヌエヌ生命保険株式会社、インシュアテックを活用したソリューションの構築

2018年3月27日、中小企業におけるクラウド会計ソフトシェアNo.1(*1)freee株式会社(以下、freee社)と事業保険のエキスパートであるエヌエヌ生命保険株式会社(以下、エヌエヌ生命)は、中小企業向け保険事業領域における革新的なソリューションの開発を包括的に共同で行うことに合意した。

インシュアテック(保険×IT)を活用した利便性の高いサービスや保険商品などのソリューションの開発を順次開始することで、中小企業とその経営者の持続可能な成長の実現に向けた、創造的な活動にフォーカスできる環境づくりに貢献していく。生命保険会社とfreee社の協業は初めてとなる。

■協業合意の背景
中小企業には、法人保険を活用してもらうために、成長ステージや日々の経営状況に応じて、加入後の契約の見直しや複雑な保全管理など取るべき対策を立ててもらわなければならない。
しかしながら、最適な保険商品や必要な保障額を中小企業に理解してもらった上で、煩雑で手間と時間のかかる保険手続きを行ってもらうことは、多忙な中小企業経営者にとって負担が大きいと考えられる。
そのため、中小企業の会計情報と従業員情報を、「クラウド会計ソフトfreee」・「人事労務freee」(以下、freee)においてクラウド上でリアルタイムに管理するfreee社と、法人向け生命保険の提供に特化したエヌエヌ生命との提携を通じ、タイムリーかつ個々の経営・財務状況に沿った最適なサービスや保険商品を、煩雑な手続きなく提供できる体制を構築していく。

■主な協業内容
①freee上にある企業情報や従業員情報を活用した保険手続きのクラウド化目的 : 紙ベースによる、必要記載項目の多い保険手続きの煩雑さの解消

②freee上にある個々の経営・財務データを活用した最適なサービスや保険商品の提供目的 : 法人向け生命保険の活用による必要不可欠で無駄のないソリューションの提供

③freee上にある会計情報とエヌエヌ生命の持つ保険契約データを活用したサービスや保険商品の開発目的 : 異なる経営環境に対し、パーソナライズされた革新的なソリューションの追求 

以上の協業を実現するため、今後は両社のデータを安全で強固なセキュリティの元で、複数のサービスやシステムなどが構成されるが、ユーザーには意識させず、一体的に利用できるように連携させた開発を順次検討する。

Freee社は人工知能(AI)を使った最先端の機能開発や金融機関との連携により、バックオフィス業務効率化のソリューションを提供し、エヌエヌ生命は、中小企業に特化した法人向け保険の商品開発に加え、インシュアテックやヘルステックという新しいアプローチのもと、新たなビジネスアイデアを獲得し、質の高いサービスや保険商品の開発につなげることを目指している。

*1:株式会社BCN(東京都千代田区、代表:奥田 喜久男)が実施した従業員300人以下の中小企業等に対するクラウド会計ソフトの法人導入実態調査(2017年10月発表)において
https://www.bcnretail.com/market/detail/20171030_43790.html