2017/12/12、著者:SHEFI BEN-HUTTA
チューリッヒはオーストラリア・ニュージーランド銀行の生命保険事業OnePath Lifeを2.14億ドルで買収することに合意し、関係を結ぶことを発表した。チューリッヒは、今後20年間に渡り、取引の一端としてオーストラリア・ニュージーランド銀行と販売委託契約に携わることとなるだろう。今回の締結により、オーストラリア・ニュージーランド銀行の持つ600万人の顧客情報を持つ銀行チャネルを通し、生命保険のプロダクツを分配することができるようになる。
チューリッヒのCEOであるMario Grecoは、以下のように述べる。
「従来とは異なる上に有益な小売関連のプロダクトを使用しているオーストラリア・ニュージーランド銀行のポートフォリオは、資本の保護やユニットリンク事業に注力しているチューリッヒの戦略にとても合致している。そして、権威のある銀行との流通能力を築くことにより、アジア太平洋地域におけるグループ全体の立場をも強化することに繋がるであろう。更に、今ある有価証券は高い利益を生み出す現金送金のビジネスが成り立っており、この事業における税引き後の営業利益 ROEは50の基準に基づき増加する見込みである。そして、現在の想定を超えた配当の伸びを生み出すこととなるだろう。」
アジア太平洋地域を管轄するチューリッヒのCEOであるJack Howellは以下のように述べる。
「チューリッヒは、近年のMacquarieの小売生命保険ビジネスやthe Cover-More Groupの買収により、アジア太平洋地域の分配やサービスなどの主要な成長の原動力となっている。何より私達の会社は、大切な顧客に大きな実績と安定したキャッシュフローにより有益なビジネスを提供することができているということである。」
恐らく結果的にチューリッヒはオーストラリア人の小売生命保険市場の19%のシェアを持つこととなる。そして、市場最大の小売生命保険業者となるであろう。そして、生命保険市場では約6%のシェアをも持つこととなる。チューリッヒは独立したファイナンシャルアドバイザー(IFA)であり、オーストラリアでの銀行経由の販売チャネルである。
この記事は「Coverager」の記事を翻訳・転載したものです。
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