日本で最も使用されているコミュニケーションアプリ”LINE”を提供しているLINE株式会社が今まさにFinTechひいてはInsurTechの領域で大きく動き出そうとしています。
また、ソフトバンクグループとの戦略的提携も結んだということもあり、今後の動きに目が離せません。
LINE Financial株式会社の設立
2018年1月10日にLINE株式会社は、金融事業領域をさらに強化すべくLINE Financial株式会社を設立しました。
株式会社LINEのこれまでの金融事業での成功
LINE株式会社はこれまでに金融事業として、アプリの”LINE”上で提供されるモバイル送金・決済のサービスである”LINE Pay”を提供しています。
現在までにその規模は全世界での年間取引高が4,500億円、登録ユーザー数も4,000万人にまで拡大しました。
今回の新会社設立は”LINE Pay”の成功もあり、さらなる革新的な金融サービスの構築と提供を目指すものです。
今後の金融サービスはLINE Financial株式会社で行う。
今後の金融サービスの開発はこの新会社をベースに行われます。
LINE Financial株式会社のビジョンは将来のキャッシュレス・ウォレットレス社会を見据え、フィンテックの世界をリードする存在となることです。
LINE Financial株式会社の開発するサービス
LINE Finacial株式会社ではアプリ”LINE”上で次のようなサービスを提供する準備を進めています。
- 仮想通貨交換
- 仮想通貨取引所
- ローン
- 保険
仮想通貨関連事業に関しては、すでに金融庁への仮想通貨交換業者登録のための手続きを開始しており、審査の最中にあります。
ユーザーにとっての「便利」と「安全」を目指す
また、LINEはユーザーにとって便利で、安全な金融サービスの提供を目指します。
これまでのコミュニケーションアプリ事業を通して培った高いレベルのセキュリティ技術に加えてブロックチェーン技術の研究開発を推進していきます。
現在、これらの分野に精通した技術者・関連人材の採用を積極的に行っています。
LINEの完全子会社のLINEモバイルとソフトバンクが戦略的提携に基本合意
2018年1月31日に、LINE株式会社の完全子会社であるLINEモバイルとソフトバンク間で、LINEモバイルが提供するMVNO(仮想移動体通信事業者)事業”LINEモバイル”の成長を目的とした戦略的提携について基本合意しました。
ソフトバンクの総合通信業者としての知見を活用した事業運営を目指します。
この戦略的提携の内容は次の通りです。
- LINEモバイルが実施する第三者割当増資をソフトバンクが受ける資本提携
- MVNO事業推進のための業務提携
この取引は2018年3月頃に完了することを見越しています。完了時の出資比率はLINE49%、ソフトバンク51%となる予定です。
※この記事はLINE株式会社のプレスリリースを元に作成したものです。
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