寄稿者:山口 健 氏(以下、山口氏)
この度、東京海上日動火災保険株式会社の山口氏よりミュンヘンで行われた世界最大級のInsurTechイベントである「DIA MUNICH」のレポートを寄稿いただくことができました!
同イベントは2017年11月15日から16日の二日間にかけて行われました。
そして、こちらが登壇企業の一覧になります。そのうち、InsurTech企業は50社を超えていました。
6大陸40ヶ国から合計で850名の参加者を集めた同イベントの一部をご紹介させていただきます。
いざ会場へ、ミュンヘンという地が選ばれた理由
こちらが会場の入口です。
イベント開催地としてミュンヘンが選ばれたのは単にInsurTechのホットスポットとして知られているからだけではありません。
ミュンヘンはのんびりした雰囲気が漂う中で素晴らしいホテル、レストラン、バーが多くある美しい場所です。
そうした中でイベントを行うことで参加者、登壇者のネットワーキングがスムーズに行えるだろうという運営サイドの思惑も含まれているようです。
受付を済ませ、メイン会場へと足を運びました。
メイン会場は巨大なスクリーンを中心に、照明やオブジェ等の細部にもこだわりが感じられるスタイリッシュな雰囲気でした。
たくさんの椅子が並んでいますが、この後のセッションでは常に参加者で埋め尽くされていました。
熱狂的な音楽とともに主催者の挨拶でスタート!
イベントは主催者であるDIAの創業者、Roger Peverelli氏とReggy de Feniks氏の挨拶によってスタートしました。
彼らは音楽業界がここ数年で大きく変化したことを引き合いにして、保険業界も変革の途上にあることを説明していました。
そして、保険業界の変革において「デジタル」が非常に重要なファクターであることを示し、冒頭の挨拶を終えました。
会場の雰囲気は、ダンスミュージックが鳴り響く中でクールな動画が流されており、日本のイベントとはだいぶ違う印象を受けました。
勢いあるピッチイベントでますます会場は熱狂!
さて、その後は次々とスタートアップ企業による熱のこもったピッチイベントが始まりました。
「アイデア」だけではなく「デモ」ができる企業のみピッチを行っているため、今すぐにでもサービスがローンチされるような迫力のあるプレゼンが次々と行われていきました。
キーワードは「chat-bot(AI)」「エンゲージメント」「API」です。
全体的な印象としては、保険会社・ブローカー・保険代理店にdashboard、ユーザーには使い勝手の良いChat-BotによるMessengerツールを提供し、Chatでのやり取りを基にAPIを使って保険会社に連携(or執行)するモデルが非常に多いように感じました。
いかにCX(Customer experience)を高めるか、そしていかにエンゲージメントを高めるか、といった点に各社注力をしているようです。
※数が膨大であるため、個社単位の紹介は割愛させて頂いております。
ピッチ内容(各社サービス概要)はDIAのホームページを見ることで確認することができます。
その一方でネットワーキングも積極的に!
別会場ではスタートアップ企業がそれぞれブースを出店しており、至る所でマッチングが行われていました。
また、事前にBizzaboというアプリを登録することで、Agenda確認が可能なので会場の行き来がしやすかったです。
同イベントは参加者同士のネットワーキングに重きが置かれているため、当該アプリでネットワーキングも可能で非常に便利でした。(LinkedInのアカウントと連携可能です)
フードもドリンクもフリーで会話の合間に美味しくいただくことができました。
おわりに
いかがだったでしょうか。
今回、はじめてヨーロッパでのイベント情報を取り上げることとなりましたが、やはりアジアとはまた違った雰囲気を感じた方が少なくないのではないでしょうか。
引き続き、InsurTechJapan(インシュアテックジャパン)では、国内外のイベント情報を発信していきたいと考えています。
さいごに、寄稿いただいた山口様、そして東京海上日動火災保険株式会社の皆様、ありがとうございました!
DIA Munich | Digital Insurance Agenda
こちらがイベントのハイライトです!
(公式ページより引用)