2017年10月後半に香港で開催された、Fintechのイベントに参加してきました!
その名もHong Kong FinTech Week!
FinTech企業はもちろん、銀行、保険会社、投資会社、コンサルティング会社など様々な企業が集まるイベントです!
中国、アメリカ、イタリア、スイス、イギリス、フランス、日本など世界中の人々が参加していました。
今回のイベントはスタートアップ企業と投資家がつながることを目的としており、各プログラムが行われる部屋の外でも多くの参加者がディスカッションしていました!
InsurTech Japanとしてはシンガポールに引き続き、香港そして世界のInsurTech(インシュアテック)業界の状況を日本にお届けするべくDay1-Day2に参加してまいりました!
Day1とDay2に分けて掲載しておりますので、Day2もぜひご覧ください!
会場は香港島の中心地!
会場は、香港島のHK Convention and Exhibition Centreでした。
最寄駅のワンチャイ駅から直結の通路があり、およそ10分ほどで会場までたどり着くことができます。
同会場では、平時より多岐にわたるイベントが行われており、Fintechイベント中も隣のスペースでは他のイベントが開催されていました。
ここでは、Day1の各イベントの中から2つのプログラムをピックアップしてご紹介いたします!
Welcome speech
全イベントで最初にMain Hallにて行われたプログラム。Hong Kong FinTech WeekのWelcome speechです!
イベントの口火を切るのは本イベントのプログラムパートナー企業であるNEXCHANGE!
Opening MCを務めるのはAsia PacificのHead Content StrategistであるAndrew Work氏でした!
パワフルでエネルギッシュなイベント開始宣言の後、Opening Videoが流れます。
これまでのFinTechの発展の変遷について、スタイリッシュにまとめられていました!
政府による認知、スタートアップの出現、コワーキングスペースの創出、交流イベント、各会社の協同、規制の出現、VCによる投資の開始、協会の創出。
そしてビジネスエコシステムの急速な構築とそこに生まれてくる勝者と敗者…….。
これまでのスピーディなFinTechの発展が、想像しやすいように映像化されていて感動しました!
シンプルですが、今後新しいイノベーションが起こる際も同じような道筋を辿るのだろうかと考えると、とても興味深かったです。
VideoではFinTechの領域にどんなものがあるか、そしてNEXCHANGEの今イベントでの狙いについても紹介されていました。
FinTechの領域はblockchain、cybersecurity、insurtech、wealthtech、AIといった切り口に分けて理解できます。
NEXCHANGEは香港にてイタリア、中国、アメリカ、スイス、イギリス、フランス、日本のそういった領域のFinTech関係者を交流させることを目的としていました。
さまざまな領域の人々が集い、交流することでFinTech全体をさらに盛り上げようという思いを強く感じました。
NEXCHANGEは金融サービスのプロフェッショナルが集うSNSを運営しています。
SNSとしての交流はもちろんのこと、最新の金融情報や業界ニュースなどのメディアとしてのサービスも提供しているようです。
Keynote:上海のFinTech企業、DIANRONG(点融)によるデジタル概観
上海に拠点を置くオンライン金融プラットフォームである、DIANRONG(点融)のCEO、Soul Htitte氏によるプレゼンテーションです。
DIANRONGは金融機関とお金を借りたい人を繋げるプラットフォームです。
スライドに沿ってプレゼンテーション内容をまとめていきます!
DIANRONGは2012年に創業した企業です。
中国とアメリカではFinTech5年目と言うことができますが、ソフトウェアの開発としては13年間かけて行ってきたそうです。
その際の開発はORACLEとLendingClubと協力して行いました!
LendingClubはP2Pのオンライン金融プラットフォームです。
銀行などの金融機関ではなく、純粋に貸し手と借り手をつなぐサービスを提供しています。
金融と一言で言っても、切り口はたくさんあります。
例えば、クライアントを3種類に分けて認識すると、VIPクライアントとあまり好ましくないクライアント、そしてデジタル上でのクライアントに分けられます。
しかし、世界の人々すべてクライアントとして考えることが出来れば、より大きな規模で考えることができます。
世界には70億人ほどの人々がいるからです。
さらにそこから円グラフのように人を分けることができます。
この25年ほどで、デジタルの世界は大きく変遷してきました。
Yahooなどのポータルから始まり、Googleなどの検索エンジン、AmazonなどのECサイト、そしてLinkedinなどのSNS。
そして、その次に来るものは…、DIANRONGやUBERなどのシェアリングエコノミーサービスだと考えられます!
データこそが変革を可能にすると考えます。
IBMは「今日世界で使われている90%のデータは、直近2年前のものだ」と分析しています。
今後、金融機関とお金を借りる人をつなぐサービスを運営しているDIANRONGのようなFinTechサービスは増えていくのでしょうか?