香港の有力InsurTech企業であるWesuranceにお話を聞いてまいりました!

Hong Kong FinTech Weekにおいてブースを出展されていたWesuranceのCOO、Natalie Fong氏(以下Natalie)にお話を伺うことが叶いました!

同社は2017年の5月に創業、同年11月からサービスを開始する予定です。

香港のInsurTech市場に旋風を巻き起こすであろうWesuranceの姿に迫ります!

http://www.wesurance.com.hk/

1. オンデマンド保険プラットフォーム”Wesurance”

ーWesuranceが提供するサービスについてお教えください。

Natalie:私たちは各個人に最適な保険を提案するプラットフォームをモバイルアプリとしてリリースする予定です。ユーザーはいつ・どこでも保険商品の購入から、保険金の請求までをこのプラットフォーム上で行うことができます。

ーどんな保険商品を扱うのでしょうか?

Natalie:旅行保険です!11月にサービスを開始します。こちらが起動時に表示される画面です。

ーどのような形でユーザーは保険商品を提案してもらえるのですか?

Natalie:ユーザーはアシスタントからの4回の質問に答えることで、最適な保険を提案してもらえます。こちらがアシスタントの”Amy”です!


ーAIでチャット内容を分析し、最適な保険を提案するわけですね!”Amy”はどのように作られたのでしょうか?

Natalie:”Amy”のAIにはIBMのWatsonを使用しています!AIだけでは対応できないほど複雑な場合は、電話で私たちの抱える専門家に相談することができます。

ー”Amy”との相談の末、保険商品を購入する際にはどうすればいいのでしょうか?

Natalie:”Amy”が提案した商品を選択すると、そのまま取引手続きへと進むことができます。支払いはFirstDataという決済代行会社のサービスで行います。

2. 若年層をターゲットに保険市場に切り込む

ーとてもスタイリッシュなUIですがどのように作られたのでしょうか?

Natalie:UIはスウェーデンの企業に委託して作り上げました。西洋風のデザインは若者に受けが良いからです。やり取りはすべてスカイプで行い、2ヵ月間かけて完成させました。

ー若者に受けをよくするのは、主なターゲット層が若者向けだからですか?

Natalie:そうです!20〜34歳の若年層は保険代理店にわざわざ赴くのを面倒に思っています。現に、保険の加入率は34%しかありません。私たちはこのまだ未開拓の層に目を向け、モバイルアプリをデザインしました!

ー若年層の顧客獲得に向けてはどのようなことをしているのでしょうか?

Natalie:リリース前から国内9つ全ての大学に足を運び、直接学生にアプローチをかけています!現代の学生にはシェアの文化が根付いているため、友人間でシェアしてもらえるのも強みです。加えて、マルチメディアで宣伝してさらなる顧客獲得を目指していきます!

ーシェアの文化に注目してマーケティングするというのはおもしろいですね!

3. 香港の保険市場でのWesuranceの在り方、そしてこれから先。

ー旅行保険を扱うとおっしゃっていましたが、それは保険代理店としてでしょうか?

Natalie:はい。Wesuranceはまずは保険代理店として保険商品を扱い、取引手数料でマネタイズするつもりです。現在は1社の保険会社と提携していますが、今後は保険の浸透度を高めるべく、さらに増やしていきたいと思っています。しかし、香港では保険代理店として乗合できる保険会社が生損保合計で4社までと、法律で決められています。ですので、最終的には保険会社や保険代理店としてではなく、顧客とそれらをつなぐIT企業となることを目指しています。

ー香港には保険代理店にそんな制約があるのですね。ほかに香港特有の対応しなければならなかった環境要因があればお教えください。

Natalie:ユーザーの個人情報の管理に関して決まりがあります。香港に在住している人は香港IDカード(マイナンバーのような)を持っています。企業がそのデータを扱う際には保管を特別なID保管会社に委託しなければなりません。私たちはTransUnionという会社に委託しています。

ー今後、保険商品の種類は追加されますか?

Natalie:はい。旅行保険に加えて、1年間ごとに更新する定期生命保険も扱う予定です。現在のところ、2018年の第二四半期を目安にサービス開始を想定しています。(2017年10月のインタビュー時点)

ーそちらの定期生命保険についてはどのようなサービスになる予定でしょうか?

Natalie:旅行保険同様、”Amy”によるいくつかの質問事項に答えることで最適な保険商品が提案される仕組みになっています。

“Amy”による質問項目

  • 勤務先
  • 月給
  • 健康状態について(いくつか)
  • 受取人
  • 身長
  • 体重
  • 住所
  • ID
  • 保険金チャリティ

Natalie:「保険金チャリティ」では、自分が受け取る際の保険金の0~20%の範囲でチャリティ団体への寄付額を選択できます。

ー保険に加入して自身のリスクをカバーをするとともに、社会貢献もできるわけですね!

 

同社の提供するサービスはUI、UXを強く重視したものとなっていました。

今後香港のInsurTech企業として世界に名を馳せていくことでしょう!

最後にNatalie氏をはじめとし、情報提供にご協力いただいたWesuranceの方々に深く感謝申し上げます!