シェアリングエコノミーという言葉をご存知だろうか?
民泊サービスのAirbnbなどに代表されるように、従来の企業対消費者のサービスのやりとりと異なり、個人間でのモノの共有するという新しい経済概念である。
今回は、ドイツ発の元祖P2P保険会社として知られているFriendsuranceについて紹介していく。
加入者同士でグループを作るというシェアリングエコノミーを応用した保険の形は、従来の保険の概念を完全に変える。
企業基本情報
企業名:Friendsurance
中心拠点:ドイツ
設立年:2010年
代表者名:Janis Meyer-Plath (Co-Founder, Chief of Marketing & Sales)
Dr.Sebastian Herfurth (Co-Founder, Managing Director)
Tim Kunde (Co-Founder, Managing Director)
資金調達総額:$15,300,000 (2018年1月現在)
主な資金調達元:Horizon Ventures
カテゴリ:P2P Insurance (P2P保険)
企業ホームページURL:https://www.friendsurance.com
沿革
創業者の経歴
Friendsuranceは3名の協同経営者によって設立された。
Janis Meyer-Plath氏は石油関連会社社員、Sebastian Herfurth氏は法学博士で公務員、Tim Kunde氏はコンサルタントというそれぞれ異なる経歴の持ち主である。
彼らは創業以前から友人関係にあり、保険業界を根本からひっくり返すという野望のもと集まって独立した。
同社の沿革
2010年に創業し、P2P型の自動車保険や住宅保険を10万人以上の利用者に提供している。
現在は6名の社員により運営されている。
ソーシャルネットワークを基本として保険業務を行うため、事務や広告にかかるコストを抑えた結果の少人数体制なのだろう。
ドイツ以外には、2016年にEllerston Capitalの協力のもと、オーストラリアに進出した。
サービスの内容
提供サービスの概要
P2P保険において、加入者は知人間でグループを作る。グループのメンバーの保険料の一部をプールとして管理し、保険金を支払う際にプールの資金を利用する。プールの金額で保険金を払いきれないときのみ、保険会社から支払うという仕組みである。
また、グループの保険料は前年度の保険金支払い実績により決まるため、他のメンバーに迷惑がかからないように加入者が気を配り、事故等のリスクが低下するという効果もある。
前年度の支払い実績次第では、保険料が最大で5割引になるなど、加入者にとっての利益も大きい。
サービスの特徴
独自のオンラインポータルを運営することで保険の利用を容易にしたことに加え、加入者の9割が保険料割引を利用しているなど、徹底した利用者目線で保険商品を提供している。
他者類似サービス
未払い保険料をチャリティーに寄付するという画期的なP2P保険の会社